お彼岸も開けあちらこちらで桜の開花や満開の便りが届く様になりました。
本日は、花まつりについてお話し致します。
仏教の「花まつり」とは、毎年4月8日にお釈迦さまのご生誕をお祝いする行事です。
今から約2500年前の4月8日、ネパール国 ルンビニーの花園で、お釈迦さまは誕生されました。
お釈迦さまは、生まれるとすぐに7歩歩まれ、右手は天を、左手は地を指して
「天にも地にもただ独り私として尊いのである(天上天下唯我独尊)」と宣言されました。
この時、お釈迦さまの誕生を祝い、周囲の花々は咲き乱れ、空からは産湯代わりの甘露の雨が降り注ぎ
世界中が輝き喜びで溢れたと伝えられています。
この事から寺院や地域で行われる法要やイベントでは、たくさんの花々でお寺やお堂を飾りつけ
お釈迦さまの像に甘露の雨を表現した「甘茶(あまちゃ)」をかけるようになりました。
季節はちょうど春を迎え、お寺の境内や敷地内は多くの花々が咲いています。
桜や藤、皐月など春の植物たちを愛でながら、ゆったりと春の1日を過ごしてみるのもいいですね。
新型コロナウィルスの影響で暗いニュースが続きますが、収束する日は必ず参ります。
くれぐれもご自愛くださいませ。